遠ざかっていく

ハイファイないたずらさ きっと意味なんてないさ
『2001夜物語』星野之宣
2001夜物語 (Vol.1) 2001夜物語 (Vol.1)
星野 之宣 (1992/12)
双葉社
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ちょっとまえに、仕事先の友人が本を貸してくれました。
私は人に本を借りるのが好きです。誰かが本を貸してくれると、自分で本を買ったときとは違う、いろんなことを考えます。本の内容のことだけでなく、本を貸してくれた人間のことまで考えてしまいます。
なんか、こいつオレにこんな本なんか貸して、どういう意図があるんだろう? みたいに深読みまでしてみたり。

で、この本。
タイトルからして、クラークのSF小説を思い出します。
さらに、最初の一話を読んだ時点で、キューブリックの映画を思い出す仕掛け。
それで、ずいずいと読み進めていった古典SF好きの私なのですが……。
これがまた面白い。かなり骨のあるSFです。本格派です。
共通の設定のもとでいくつもの話が語られる連作なのですが、どれも硬質な叙情とセンス・オブ・ワンダーにあふれています。
はじめてクラークの『2001年 宇宙の旅』とか『幼年期の終わり』を読んだときの興奮がよみがえった感じですよ。ほんと、いい本を貸してくれてありがとう!
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